ここでは結合組織の凝集で起こる体全体の不具合を
可能性的な観点から記してみたいと思います。
※日本の法律では規制があるため、これはCFM出張施術所の広告ではなく
新たな理論から導き出された一つの可能性としてご理解ください。
全身緊縛により起こる不具合
「老人性」や「加齢による」などのワードをよく耳にします。
それらの症状は特に何もしていないけど起こるものとされ、
原因や機序も謎とされています。
しかし、これらのほぼ全てが
”結合組織の凝集による緊縛”から起こるものと考えられるのです。
具体例を少し挙げてみたいと思います。
消化器関係の不具合
ある程度の年齢になってくると起こる事象の数々があります。
胃の内容量が・・・と言うのは前項でチラッと触れましたが、
食べる量の低下や消化吸収率の低下はそれだけが原因ではありません。
胃は緊縛されることで広がることが出来ないだけでなく、
自身の動きも阻害されます。
食べたものをかき混ぜるのも先の十二指腸に送るのも、
さらに分泌物の分泌も、全て思うようにいかなくなります。
「胃がもたれた感じ」は恐らくこれらが原因でしょう。
「油ものが・・・」というのもよく聞く話です。
脂肪の分解と吸収には肝臓から分泌される胆汁が必要になります。
その他食物の消化吸収には膵臓の仕事も不可欠です。
これらの臓器ももれなく緊縛されるのですから、
稼働率が落ちてしまっても不思議ではありません。
その先の腸に関しても同じことが言えます。
もちろんこれらの”臓器緊縛”が原因で起こる不具合はこれだけではありません。
高血圧と動脈硬化
高血圧と診断される人は年々増加しています。
それに以前よりも低年齢化しているようにも思えます。
ここではそれらについての可能性を考えてみます。
心臓から拍出された大量かつ高圧力の血液が、
まず行く先は大動脈(血管)です。
大動脈は心臓からの血圧でふくらみ、
血管自身の弾力で元に戻ろうとする力が働くのなら、
血圧の減衰率は低いでしょう。
一方、結合組織による緊縛された大動脈は、
心臓からの血圧で思うように膨らむことができず、
圧力をもろに受け止めてしまいます。
それにより血圧の減衰率は高くなり、
血管の内壁にかかる負荷は跳ね上がります。
そしてこれらの事象に対して体が行う対応が、
心臓からの圧力を上げる高血圧と、
血管内壁を補強する動脈硬化になるのです。
体としても全体の事情を鑑みて行う
「苦肉の策」と言ったところでしょう。
ちなみに、
血管外の体液の動きは、血圧や体の動きから生まれる圧力などに依存します。
血圧の減衰率が高いと、末梢で作用する体液の動力としての役割は低下します。
これは結合組織内の体液循環という観点からはマイナス要因になります。
即ち、結合組織の硬さから生まれる緊縛により起こった高血圧は、
更に結合組織の硬さを助長する要因になり得、悪循環を生み出すということです。
高血圧と動脈硬化のリスク
前述のとおり、血管の緊縛や心臓からの圧力増加により
負荷が増した血管内壁を強化するのが動脈硬化でした。
しかしヒトの体はこれを特定の一部分に行うことができません。
全身の血管内壁にこの作用が反映されます。
このことにより末梢血管で引き起こされるのが
脳梗塞や心筋梗塞であると言われています。
また血管が破綻することで起こる脳出血などは、
私が考える機序がもう少し複雑なのでここでの解説は控えます。
末梢血管でのこれらのリスクに対して、
大血管で起こるリスクは内容が異なります。
大動脈など大血管は多層構造の複雑なつくりになっています。
心臓からの血圧を受け流すために筋組織や軟骨組織などが層を成しているのです。
このため血管自体が破綻するということは簡単には起こりません。
ただ緊縛など前述したような条件が揃った場合、
血管内にかかる負荷は大変大きなものとなります。
そこで起きてくるのが「大動脈解離」と呼ばれるものです。
大動脈解離とは多層構造の大血管の内壁が破れ、
層が剥がれて、間に血液が入り込んだ状態です。
血管が心臓から拍出された圧力を受け流せず
まともに受け止め内壁に過負荷がかかった結果です。
毎分何十回と繰り返される心臓からの拍出ですから、
修復も追い付かず状況は進行してゆきます。
筋組織や軟骨で出来た血管の外壁は部分的に風船のように膨らみ
「解離性大動脈瘤」となります。
いずれこの血だまりが破裂することは想像に難くないと思います。
一般的には高血圧は「塩分が・・・」とか、
動脈硬化は「悪玉コレステロールが・・・」などと言われますが、
そもそも不必要な塩分は排出されるし、コレステロールに善玉も悪玉もありません。
そこにあるのは圧力を上げなければならない状況と、
血管内壁を補強しなければならない状況であるという事実のみなのです。
ちなみに過剰な塩分を適切に排出するには、
後述する腎臓を取り巻く条件も関わってきます。
慢性腎炎など
高血圧と絡んで腎臓の都合も考えてみたいと思います。
腎臓は血液が流れてくる圧力を使って血中の物質の仕分けを行います。
しっかり仕分けて血中の状態を適正に保つために、
ホルモンを介して心臓に圧力を上げるように要請することもできます。
(これが今一般的に高血圧の有力原因とされているものです。)
この際に腎臓自体が緊縛されている状態ならば、
まず腎臓に血液が入りにくくなります。
(前述の血圧の減衰も関わります。)
すると仕分けのために必要な圧力が確保できずに心臓に血圧上昇の要請を出します。
腎臓は内外から過剰な圧力を受け、日々ダメージを被り続けることでしょう。
当然ダメージを受けた組織の残骸処理、再建などが並行して起こります。
組織がダメージを受けると、体内の自衛隊である免疫細胞にスクランブルがかかります。
例えるなら災害時の緊急出動といったところでしょうか、主に残骸処理と考えられます。
これがいわゆる炎症と言われる反応です。
一時的なダメージであれば炎症も一時的ですが、
常にダメージを受け続けている状態では自衛隊も撤退できません。
腎臓に限らず、自衛隊が撤退できない状態・・・
これが慢性○○炎と呼ばれるものです。
慢性腎炎から腎不全になり、
人工透析というケースも年々増加傾向のように思えます。
臓器緊縛及び結合組織の凝集により起こるデメリット
既に相当なデメリットがあることはご理解頂けたと思いますが、
大事なことなので記しておきたいと思います。
先程、免疫を自衛隊と例えましたが、警察としての役目も兼ねています。
それは体内を巡回して、出来損ないの細胞などを分解する仕事もあるからです。
ヒトの体内では常に細胞の分裂を繰り返しています。
細胞の種類によってその頻度は異なります。
特に上皮組織を構成する細胞は、
置かれている条件から、細胞分裂を頻繁に行う必要があります。
そのため本来の形ではない、いわゆる出来損ないの細胞が生まれる頻度も高いです。
通常、出来損ないの細胞は速やかに免疫細胞に分解されます。
ただし、そこに免疫細胞が居ればという条件付きです。
免疫細胞などが活動できるのは、血管内及び組織内などの体液中になります。
体液循環の乏しい部分には免疫細胞が行くのが困難になります。
したがって、柔軟性の損なわれた結合組織内などは移動及び活動が難しくなります。
全ての器官を覆う結合組織ですが、
臓器を緊縛する程のテンションとなると免疫細胞の移動も容易ではないはずです。
移動がままならない部分が多数存在して巡回出来ない状況では、
出来損ないの細胞が発生したとしても駆けつけることが出来ないか、到着が遅れることでしょう。
その間にその細胞の性質によっては増殖して免疫細胞では手に負えなくなるかもしれません。
これがいわゆる「癌」です。
「老人性○○」
高齢になると様々な不具合が起こります。
老人姿勢、運動障害、老眼、嗄声、難聴、嚥下障害、唾液の分泌障害、睡眠障害、認知障害・・・
運動器の問題についてはこのホームページでも解決出来ますとお伝えしていますが、
その他の不具合についても理論的には解決できる可能性が十分あります。
既に解決例もある内容ですが、
ここでそれぞれを具体的に説明するのは控えます。
既に全ての器官が結合組織に覆われているのは周知の事実であり、
「老化」を結合組織の硬化と考えるならば、
それにより起こる不具合は想像に難くないと思います。
特に神経細胞などはデリケートなので緊縛されれば機能障害は免れないと考えます。
まだまだ進む超高齢化の日本で平穏な暮らしが出来るかは
その体にかかっていると言っても過言ではないでしょう。